ネガティブプロンプトの使い方と定番の語
ネガティブプロンプトは「描いてほしくないもの」を指定する欄です。低画質・崩れた手・紛れこむ文字などを減らせます。ここでは定番の語と、入れるときの注意点をまとめます。
ネガティブプロンプトのしくみ
Stable Diffusion 系のツール(AUTOMATIC1111・Forge・ComfyUI など)や NovelAI には、ふつうのプロンプトとは別に「ネガティブプロンプト」の欄があります。ここに書いた要素は、絵から遠ざけるように生成されます。書き方はふつうのプロンプトと同じで、英語の語をカンマで区切ります。Midjourney・にじジャーニーでは、プロンプトの最後に --no 文字 のように書きます。
まず入れておきたい定番の語(アニメ調のモデル向け)
worst quality, low quality, lowres, bad anatomy, bad hands, extra fingers, missing fingers, text, watermark, signature, blurry, jpeg artifacts
| 語 | 防ぎたいもの |
|---|---|
worst quality, low quality, lowres | 低画質・粗い絵 |
bad anatomy | 体の形の崩れ |
bad hands, extra fingers, missing fingers | 手の崩れ・指の本数の間違い |
text, watermark, signature | 文字・透かし・サインの紛れこみ |
blurry, jpeg artifacts | ぼやけ・圧縮のノイズ |
モデルごとの注意点
- Pony 系:品質を点数のタグ(
score_9など)で学習しているので、ネガティブには低い点数のタグ(score_4, score_5, score_6)を入れる使い方がよく知られています。 - Illustrious 系・NoobAI 系:
worst quality, low qualityなどの品質タグがよく効きます。年代のタグ(old, earlyなど)を入れて、古い絵柄を避ける使い方もあります。 - どのモデルも、配布ページに推奨のプロンプト・ネガティブプロンプトが書かれていることが多いので、まずはそれに合わせるのが近道です。
辞典の Pony・Illustrious 専用の品質タグもあわせてどうぞ。
入れすぎに注意
ネガティブプロンプトにも「効きが分散する」性質があります。何十語も入れると、本当に防ぎたいものへの効きが弱まったり、画風そのものが変わったりします。まずは上の定番の語から始めて、出てほしくないものが実際に出たときに1つずつ足すのがおすすめです。
手や指が崩れるとき
手は AI がいちばん苦手な部分です。ネガティブに bad hands, extra fingers, fewer digits などを入れるほか、次の方法も効きます。
- 手のポーズをはっきり指定する(手のポーズのプロンプト)。どの形にするか決まっているほうが崩れにくくなります。
- 手が大きく写らない構図にする(構図・カメラアングル)。
- ふつうのプロンプト側に指の本数を書く(ネガティブのジャンルにある
five fingersなどは、逆に「正しい手」を指定する語です)。 - 辞典の 「指がおかしくて治らないとき」の指定も試してください。
文字・透かし・サインが入るとき
この辞典のサンプル画像を数千枚作ったときも、絵の右下に偽のサインや薄いロゴのようなものが入ることがありました。ネガティブに text, watermark, signature, logo を入れると減らせますが、完全には防げません。公開する前に、画像の四隅を拡大して確かめるのがおすすめです。
埋め込み(Embedding)を使う方法
よく使うネガティブの語をまとめて学習させた「Embedding(Textual Inversion)」というファイルを、ネガティブ欄に名前だけ書いて使う方法もあります。使うモデルに合ったものを選び、配布元の説明と利用条件を確認してください。